ボディトップ

鳴りと強度の両立の為に。

弦振動をボディ全体へ伝えるボディトップは通常、木材の中でも特に振動性に優れたスプルース材が使用され、音量・音色の両方に大きな影響を及ぼしま す。このボディトップが如何に振動するかが、プレイヤーが感じ取る「鳴り」の大部分を決定すると言っても過言ではありません。そこで振動性を高める最も簡単な方法はトップ材の厚さを薄くする事です。

平均的なアコースティックギターのボディートップの厚さは約2.8mm。近年ではフィンガースタイルでの演奏スタイルが増え、より優しいタッチで十分な音量を引き出すために、それよりも更に薄いボディートップのギターも見られる様になってきました。
しかし、ボディトップが薄いと言う事はそれだけ強度が低い事を意味します。そしてボディトップには常に弦の張力によって強い力が掛かっています。その為、ボディトップの強度が十分でない場合、ボディトップが膨らみを起こしたり、逆にへこんでしまったりと、大きなトラブルに繋がってしまう場合もあります。

<十分な強度と鳴りの両立する為に、中央部から徐々に薄く仕上げる>

平均3.2mmの耐久性に優れたボディトップを採用しながら、豊かな鳴りを引き出すため、ボディトップ中央部から外側に向けて僅かに薄くなる様に仕上げ られています。一度3.2mmの平面にトップ材を整形した後に、外周部にむけてコンマ数ミリ程徐々に薄くなる様にサンドペーパーで削ります。この手の掛か る作業によって十分な強度を持ちながらも、豊かなボディトップの振動を得る事が可能になります。
※ここでの数値は平均的なものであり、材の個体差などによって若干異なる事がございます。