2018年、Headwayカスタムショップビルダーの一人である安井雅人が制作してきた、数多くのカスタムモデルのエッセンスを飛鳥チームビルドシリーズに展開したモデル「HC-Y's Concept ATB」を10本限定にて制作いたしました。
それから2年、進化するHeadwayの今を取り入れた安井が贈る渾身のコンセプトモデル第2弾が制作開始となりました。
こだわりのポイントや制作秘話を完成までの間、Headwayのテクニカルディレクターも務めている安井雅人に話しを伺いながら掲載していきますのでHeadwayファンだけでなくアコースティックギターファン必見です!
第一回目の今回は「材料の選び方」です。
飛鳥工場の多数のストックの中から今回のコンセプトモデルに使う材料を選んでいきます。
「材料を選ぶ」とは、どのような基準で材料を選んでいるのか安井に直々に伺って参りました。
安井「まずはどんなモデルに仕上げたいか、ブレーシングパターンはどうするか。それに合わせて使う木材を決めていきます。
今回のモデルに使うブレーシングパターンは低音が豊かに鳴るので、そのブレーシングパターンの音色傾向に合わせた木材を選んでいます。
▲トップ材をセレクトする安井雅人。実際にボディの型を合わせ完成形をイメージしています。
▲ボディの形に材料を切り出し、サウンドの要となるブレイシングパターンを記していく。
使用する木材の種類を決めたら今度はその中からセレクトしていきます。
そもそも飛鳥工場では木材を仕入れる時にセレクトしておりますが、そこから更にセレクトしていきます。
この時は木目がよりストレートで目の詰まったものを選ぶことが基準の一つになります。そうすることで、しっかりとしたサウンドと完成した時に美しい仕上がりになります。
今回のコンセプトモデル第2弾はトップ材に「ホワイトスプルース」を選んでいます。ホワイトスプルースはスプルースの中では硬質でパリッと張りのあるサウンドと白く美しいルックスに仕上がるので今回はこの材に決めています。
▲ブレイシングパターンが記し終わったボディトップ材。目が詰まり美しいホワイトスプルースを使用していきます。
あとは、サイド材とバック材では木目が似ている物をセレクトしていくことで、完成した際のサイド・バックの美しさに繋がるので、重要なポイントです。
今回のバック材はインディアンローズウッドに最高級のキルトマホガニーを挟み込む3Pバックの構造にしています。
3Pバックにした理由は今回のブレイシングパターンにインディアンローズウッドをサイド・バック材に使った時のサウンドをイメージしたとき、サウンドにアクセントを加え今回採用するブレイシングパターンが得意な音域を伸ばすためにキルトマホガニーを挟み込んだほうがイメージするサウンドに近づけられるからです。
もちろんルックスにもアクセントとなり、モダンな印象を加えることが出来ています。
▲サイド・バックに使うインディアンローズウッドを飛鳥工場の数あるストックの中からセレクトしていきます。
▲ セレクトしたインディアンローズウッドに3Pバックの中心に来る、最高級のキルトマホガニーを合わせていきます。
サウンドの狙いや今回のモデルで取り入れたブレイシングパターンについてはもう少し作業が進んだところでお話しさせていただきます。」
次回はボディを箱にする工程と弾きやすさにかかわるネック周りについて解説いたしますので乞うご期待!
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