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プロのギタリスト、ウクレレミュージシャンとして自身のユニット「T.T. Cafe」での活動も行いながら大学で教壇に立ち、後進への指導にも積極的なプレイヤー中村たかし氏はリニューアルしたSH GuitarsのウクレレギターUGを早くから自身の活動に取り入れています。
2013年の夏にはシグネイチャーモデルも完成し、UGにて演奏された曲のレコーディングに始まり、UGのワークショップ、テキストの発売など更に勢いが加速しています。そんな中村たかし氏にUGの魅力を聞きました。
まずはじめに最近完成したシグネイチャーモデル「UGB-131CUSTOM」について教えて下さい。
ーこのモデルはボディにホンジュラスマホガニーを使用しています。バインディングが入ってハーフマットの塗装が高級感ありますね。
音質や音量についてはどうですか?
ー音質は1弦から4弦がまさにウクレレのサウンドです!これはボディのホンジュラス・マホガニーが影響しているかもしれませんね。ウクレレらしい甘いサウンドが魅力です。ミニギターだとこうはいきません。低音2弦もバランスが良く、音量も最適だと思います。例えば4弦のソプラノウクレレとデュオで演奏してもいい感じで馴染みます。
弾き心地はいかがでしょう?
ー400Rのアールが付いた指板が気持ちいいですね!UGはフレット幅も良く考えられてあり、1弦から4弦はウクレレとしても使えると思います。
シグネチャーモデルにはピックアップが搭載されていますが、こちらはどんな印象ですか?
ー6弦ウクレレにマイクを付けると一般的には音の輪郭がぼやけがちですが、UGは各弦はっきりウクレレの音がちゃんと出ているのにびっくりしました。
UGという楽器について、始めたばかりの方、これから始めようと思っている方へ向けてアドバイスはありますか?
ーUGはギターの様な弾き方をしない方が良いかもしれません。ウクレレらしい音色が魅力ですから、まずは高音4弦でウクレレのサウンドを出し、後から低音2弦を追加するようなイメージで弾くとUGの特徴をうまく引き出せると思います。
夏に発売したばかりのCDについて教えて下さい。
ータイトルは「The Artistry of Takashi Nakamura for Guitar and Ukulele」。ウクレレで1枚、ギターで1枚計2枚組の作品で、ギタリストに聞いてもらいたいウクレレソロアルバム、またウクレレ奏者に聞いてもらいたいギターソロアルバムのパッケージです。6弦ウクレレも含めてアコースティック楽器としてのウクレレをもっと認識して欲しいというコンセプトで作りました。
ー6弦ウクレレのソロはスタンダードナンバーのCジャムブルースを収録。ジャズのベースラインを弾きながらメロディを弾いています。これは6弦ウクレレでしか出来ない表現です。他の曲ではビートルズやスティングの曲を4弦ウクレレと6弦ウクレレをダビングして録音しました。
UGはボサノバみたいな曲でもギターのような低音ではなくて、なんとも言えない「音の軽さ」がウクレレらしくて良いですね。T.T.Cafeデュオ演奏として6弦ウクレレをこれからも大いに活用していきます。
※ディバイザー発行フリーペーパー「ウクレレガーデンvol.2」より抜粋
Biography
ギター、ウクレレ、バンジョー、マンドリン&チャランゴ奏者。
コンポーザー&アレンジャー。
大阪芸術大学演奏学科教授 。 MIDI&音楽制作事務所<MUSEWORKS>代表。
アロージャズオーケストラのレギュラーギタリストであり、 ジャズウクレレ奏者としても活躍中。
かねだたつことともに結成したウクレレユニット T.T.Cafe にても活躍中。
ウェブサイト:http://tn-guitar.com/
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