希少な神代木を使用したアコースティックギター
山の中に埋もれたまま腐らず1000年以上経過した木材のことを、畏敬の念を込めて「神代木」と呼びます。
当然埋もれてしまった状態のままでは人目に触れることもありませんが、地震や土砂崩れ、土地の開発などの理由で出土することになります。
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神代木の外観上の特徴はその色味にあります。普通の木材というと、白っぽいもの、赤っぽいもの、黒っぽいものといろいろありますが、神代木は総じて比較的に色味(彩度)が抜けてしまった様な印象があります。もともとの杉やタモが持っている赤っぽさや黄色っぽさは失われ、ある種の荘厳な雰囲気さえ感じさせます。
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そんな神代木になってしまった希少な杉、そしてタモを仕入れることが出来たため、これでアコースティックギターを作ります。
神代杉ならではなのでしょうか、倍音が抑えられたスッキリとした発音が印象的です。制作時点での板の感触から、ボディの箱全体は少し鳴りすぎる様な印象があり、ノンスキャロップ・アドバンスドリアシフトブレイシングという硬めの仕様で鳴りを抑える方針に。
想定通り、上記のような構造であっても広がりのある低音が際立ち、フィンガーピッキングとの相性が抜群です。
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↑製作中の様子
ぜひ店頭でお見かけの際はお試しくださいませ。
本限定モデルならではの仕様がこのサウンドホールラベル。
神代木のベースの上にウッドで「神代」の二文字、ほかモデル名が埋め込みで表現されています。
一本一本にこの精細で手間のかかったサウンドホールラベルが貼り付けてあります。