「KUMALAE」は、ハワイで生まれたウクレレという楽器の黎明期を代表するブランドの一つです。その名前はブランドの創始者であり、当時のハワイの政治家・実業家でもあった「ヨナ・クマラエ」に由来しています。
KUMALAEのウクレレは1940年にその生産を終了し、現在にいたるまで全く製造されていませんでした。そのため、当時のKUMALAEウクレレは現在非常に貴重なものとなっています。
ヘッドのエンブレムには製作者KUMALAEの名前と1915年という年号、そして当時に人々の間で親しまれていた名称であるGold Award(金賞)が記されています。
このエンブレムの意味は1915年にサンフランシスコで開催された「パナマパシフィック国際展示会」においてKUMALAEのウクレレがGold Awardを獲得したことを意味しています。受賞後ヨナ・クマラエの事業は本格的に始動し、KUMALAEブランドの名前はハワイの外まで広く知られるようになりました。1920年台はハワイが観光客を引きつけるために様々な試みをしていた時代であり、ホテルや島から出る船の中では、旅行社にウクレレを含んだ様々な贈り物がされたと言われています。
この時代の並を受け、ピーク時ではKUMALAEのウクレレは月あたり300本から600本もの本数が製造されていました。彼らの生産体制が家族中心の小さなものであったことを考えると、これは偉業だといえるでしょう。
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